「片付けってなんのことか知ってますか?」
こう問うと、誰もが下を向きます。では教えてしんぜよう。
そもそも片付けるの語源は「方をつける」。
つまり片付けとは、決着をつけるとか、ケリをつけるっていう意味なんですよね。
でもこれってめっちゃ抽象的な表現じゃないですか?
「ものを減らすこと」を片付けだという人もいるし、
「ものを元の配置に戻すこと」を片付けだっていう人もいる。
そうなんです、
困ったことに「片付けとはこれだ!」なんて断定的なことなどどこにも書いておらず、
どうやら片付けって人によって概念が違うらしいのです。
(写真はイメージです)
わが家でも過去にこの問題に直面しましたが、
問題解決の方法は、
「言葉を抽象から具体にする」それだけでした。
洋服も道具も、必ず持ち主もしくは最後に使った人がいるはず。
そのどちらかの人に、「元の位置に戻して」と片付けを具体的に言うだけです。
ごみだったら「最後にこれを食べた人、ごみ箱に捨ててね」と言う。
これまで「片付けて」とひたすら怒鳴っていた人、
少しだけ言葉に肉づけをしてみませんか。
「これを最後に使った人は誰?元の位置に戻してほしい」
こんなふうにちょこっと言葉を具体的にして相手に伝える、
それだけで家族の動きが変わるはずですよ。

(出した人が片付ける、そんな簡単なことを守るだけできれいになる)